5月17日、18日は伊田の神幸でした。そうです。ネゴトヤ新聞vol.2で『祭りのあと』の記事で紹介した田川市で行われるお祭りです。編集長と二人で行ってまいりました。
ネゴトヤ新聞では、祭りのあとの寂しさのような街、それが田川であり、そして、そんな田川にとって伊田の神幸は、そこに住む皆にとって、特別な存在であるのだ、といったことを書かせて頂きました。
しかし、言いたかったのは、それだけではないし、他にも伊田の神幸について伝えたいことはヤマほど沢山あります。なので、今回は、当日の様子を撮影した写真を交えて、ちょっと書かせてもらいます。
まず、伊田の神幸にいる殆どの人達は、田川人(タガワ人)であります。田川のどこに居たのか、沢山の人達が伊田の街に出てきます。そして、男性はかっこよく、女性は綺麗に着飾っています。
中でも、中高生は、この日、しっかりと髪型をキメて、所有している中で、一番イカした服を着て、一番イケている着こなしで、伊田の街に出てくるのです。
一節によると、親に頼み、伊田の神幸に着ていく服を買いに行っている少年少女も居るとか。少年少女の心意気を理解し、親もいい服を買ってあげるんでしょう。
そんな少年少女は、この祭りで何周も伊田の街を歩きます。同じ出店の前を何度も通り、同級生と何度もすれ違います。彼らは意中の相手に会うのを楽しみにしているのです。
A子「おー、B子!また会ったね!」
B子「A子やん!あ、そういえば、◯◯君、来ちょったよ」
A子「えっ、どこおった?」
B子「武徳殿のところ」
A子「えー!C子!一緒に行こうや!」
C子「武徳殿やったら、戻らないけんやん。」
A子「えー!なら、C子は行かんの?」
C子「うーん、いいよ」
A子「行こう!」
A子B子C子「じゃあ、またね!」
この感じ、伝わりますかね。キュンキュンしますよね。A子もB子もC子も皆、◯◯君のこと気になっている感じ!何周も歩いてちょっと日に焼けて、紅潮した感じで高揚した感じ。分かるかなー。
その武徳殿の隅の方に、数十年変わらずに存在し続けているアトラクションコーナーがあります。ここには是非皆さん行っていただきたいです。
まず、動きが無駄にリアルで可愛らしいペンギンが僕等を迎えてくれる『マイナス◯◯℃の世界』、そして、代わり映えの無い景色を楽しむ『小型機関車』、さらに、中で飛び跳ねて遊ぶ『クマの風船』、最後にオイル切れのギシギシ音が恐怖を盛りたてる『お化け屋敷』。
僕が小学生くらいの時にも同じアトラクションがあったので、20年以上はあり続けてますね。遊ぶ人がいるから、今でもやっぱり存在し続けているんでしょう。素晴らしいです。
時空の歪みのようなものがあるのでしょうか。炭坑時代の船渡し?
編集長と僕は、仕事終わりの友人たちと合流し、ビール片手に出店を周り、懐かしの『型抜き』を楽しみました。実は僕も編集長も初めての『型抜き』で、あまりに脆い型に苦戦する歯痒さを初めて味わいました。
今年、行くことが出来なかった方、是非、来年こそは来てくださいね!!
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